今回は病院で診察を受ける前に非常に
大切な事前問診票の入力をする仕方に
ついてお話しをします。
当院でも24h対応型Web予約を
行う際に、事前問診票への入力を
併せてお願いしています。
貴方が自分のビジネス パートナーと
初めてのミーティングをする際や入札コンペに参加する際、事前にパートナー企業の沿革、
相手方が何を一番求めているか、事前にあらゆる角度から、出来る限りの情報を得て分析していた方が明らかにスムーズに仕事が進み、取引先との新しい契約を取り付ける事にも
成功しやすくなりますよね😉
医療も同様であり、患者情報をできるだけ多く
事前に取得している方が、迅速に検査>診断>治療、一連のプロセスがスムーズ化します。
① 性別、年齢の入力
男性ならば、乳腺組織由来、子宮由来の
病気は、まずありえないだろうし、
女性ならば、精巣由来、前立腺由来の
疾患を除外できます。
乳児や幼児年齢帯ならば、特有の疾患を
想定予測できるし、高齢者ならば、逆に小児科
カテゴリー疾患は想定から除外できるのです。
②症状の主訴は1位、2位くらいまでに絞る。
よく見かける症状入力欄では、
上腹部痛、嘔気、下痢、発熱、食欲不振etc
など、4,5以上の複数の症状が漫然と
羅列記録されていますが、
全ての症状に対して我々医師はさほど
注視していません。
これは貴方が、いくつかのやらなければ
いけない仕事が複数あるとしても、
納期が目前に迫っているものや、
お得意様高額案件などから、
順次始末しなければならないのと
同様にプライオリティ、すなわち"優先順位"をつけていくのと同じ振る舞い方をします。
医療従事者たちは、
最もシビアと思われる症状、患者が
一番悩んでいる、とする症状を"主訴"と
して絞り込み選別していきます。
よって、複数症状があるとしても、
第一位、第二位、くらいまでに
入力を絞ると良いと思います。
③時系列を揃える。
我々医師は、無症状だった頃から、
何らかの症状が初めて自覚した発生時刻を
重要視します。
ある患者さんAは、
"え〜と、腹痛が始まったのはいつだったかなあ?、、ああ、4日前くらいです、、、
あ、いや、やっぱり違うなあ、、2週間くらい前からです、、、あ、、あ、、いや、いや、
あまり記憶が定かでないなあ、、
実は半年前からかな?"
といった診察シーンは、私から
見ても当人は優柔不断であり、問題解析の
しようがなくなります。🤷🏻♂️
実際の診察シーンで医師、看護師の面前だと
緊張してしまい、混乱してしまう、と
いう方ならば、より一層、
ご自宅で落ちついた環境の下、
事前問診票に入力した方が問題解決は
早まると考えられます。
④他院での内服薬があれば必ず
お知らせ下さい。
内服薬、特に高血圧の薬、糖尿病の薬、
抗凝固剤といった内服歴がある方は、
それらの商品名、数量を知る必要性が
担当医師にはあります。
これら内服薬を当日服用している、
していないかの状況確認後、
同日中に内視鏡検査が可能か、
CT,MRI画像検査が可能かを
判断していきます。
今一度申し上げますが、お薬手帳に準じた
内服記録物の画像配信をどうぞお忘れ無く。
⑤過去〜現在までの他疾患治療歴の有無
これも非常に重要な情報となります。
例:脳、肺、腹部疾患の手術歴がある、
他、現在、別病院で別の癌を治療中、など
あれば、必ず明記することが大変重要です。
24h対応Web予約をすると同時に
是非とも事前問診票にも入力をお願いします。
診察の患者呼び出しまでの待機時間は
大幅に短縮されますし
同日にどのような検査を行えるか?
初診同日中に緊急での
胃、大腸内視鏡検査を安全に行えるか?
などの状況判断を皆さんが来院する前から
我々スタッフは、事前予測しながら
準備をしています。
こうした工夫で当院での
確定診断までの時間は圧倒的に
短縮化を果たしています。
どうぞご参考に😉
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