はい。前回、"藪医者に気をつけろ"
その1の皆様の反応が良かったので、
第二弾を提示します。ww
昔から、警察官やら医者の不祥事は
数知れず報道されてきました。
つまり、国家資格があろうが、
なかろうが悪い奴は悪いのです。
貴方が、胃カメラを受けて、
担当医、あるいは、健診クリニック報告から、、はい、癌はありませんでした、
また来年も検査に来て下さいね、と言われたら、そう思いますよね
普通は、、。
毎年毎年、企業健診で胃カメラを
受けている方は疑問すら
湧かないかもしれません。
私を含めた、消化器系専門医のみならず、
他科目サブスペシャリティを持つ
医学知識をしっかり持つ医師たちは、
全然、"毎年"の内視鏡検査などしていません。ww
第一回目の胃カメラ検査で"癌の存在は
否定"と診断された方が、次に、どれくらいの期間を設けて、次回の検査を、すべきか?と、言うと、
通常、初回(最終検査時)から遅くとも
2,3年後となります。
例えば、今回は上部消化管内視鏡、
通称"胃カメラ"を受けて、癌の存在が
ない、と判断された場合、、
既に、我国での
癌の発生から進行癌へ発達するまでの
発育成長スピードは、
統計分析されています。
早期癌という数mmのものから直径2,3cm以上の癌に成長するのに、大抵は、5,6年を要します。よって最初の内視鏡検査で正常ならば、一年で、正常の胃粘膜から数cm大の進行癌が出現する、という現象はありえません。
別の喩え話をします。
貴方が、上司にパワーポイントや
エクセルデータをチェックしてもらい、OKをもらったのに、直後30分後に、またもや上司から、そのデータを見せろ!?
と、言われた場合、貴方の資料チェックが事業所収益に、どんな意味があるのでしょうか?
業務効率化に、
一体どれだけの意味があるのか?
と、いう疑問が湧き起こります。
貴方の車を定期法定点検後、
わずか三か月後にまたもや安全性の為、
点検をした方が良い、と、
ディーラー担当者に安易に言われたら
どう思いますか?
そんなに、壊れやすいクルマなのか?と
思いませんか?
これらの行為に本当に意味があるか?と、、、
ダメな悪徳医師、健診クリニックは、
毎年、貴方を一年毎にEBMを踏まえず
検査を推奨していきます。
しかし、真の消化管プロフェッショナルは、自身の検査を毎年していませんからw
消化器病学会HP、内視鏡学会のHP
ガイドラインをどうぞご参照下さい。
"毎年の"検査を推奨する!とは
どこにも明記されていません。
尚、癌が診断されて、切除後の症例や、癌に移行しやすいハイリスク グループに属するある種の慢性胃炎を診断された方々は、今回の私の話に当てはまりません。
こうした方々は、発癌や、局所再発などのリスクが高いことから毎年の検査が必要に
なります。
要は個々人の状況に合わせて
案内をするのが肝要なのです。
いわば、、
新卒社会人ならば、右も左もわからないし、ビジネスルールもわからないからこそ、上司から逐一ホウレンソウをしろ!と
指導されますが、
卒後何十年か経過したベテラン(?)
会社員が、毎回毎回、先輩の上長に、上司に、社長にダブルチェックをお願いします!と、臆面もなく依頼していたら、
仕事の出来ないダメな人になります。
当クリニックでは、
そのような無意味な検査を誘導して
患者さまの大事な、半日、一日、と
いう時間及び経済的負担
をかけて頂くような事は絶対にしません。
必要な方には、必要なだけを、
必要のない方は、もっと時間を、
人生を有意義に使って頂きたい!🙂
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