はい。
私は医学部卒業して、医師になって以来
自身は一度もバリウム検査を受けた事は
ありません。w
定期的な内視鏡検査はしていますが。w
私が所属していた消化器外科の医局で、
専門医である先輩、同期、後輩たちも
皆、バリウム検査を毎年やってる、
なんて人は誰ひとりもいません。w
バリウム検査と内視鏡検査を喩えるならば、
タイプライター、ポケベル、FAX、OHP、そろばん、ノンアポ外回り営業、足で稼げ!とする昭和型事業所と、最新型ラップトップPC,クラウドベースで共同作業、スマホでメール連絡、顧客分析をPC統計分析後、リモートワークで自宅からZOOM会議でクライアントにプレゼンする令和型企業、、
貴方はどちらで働きたいですか?
バリウム検査は、昭和の頃、S40-50年代頃ならば、それが当時最先端であり、
それが胃癌早期発見の唯一の手段であった事は間違いありません。
バリウム検査は、いわば、影絵です。
警察官が住宅街をパトロール中、外から家の窓の明かりに映される人の影を見て、泥棒なのか、家の持ち主なのかを判断するようなものです
バリウム検査中は矢継ぎ早に、
検査台の上で、何度も姿勢を変えるように
指示され、高齢者や四肢運動障害がある
方にとっては非常に大変です。
バリウム検査後には下剤を飲まなければ
なりません。何故ならば、バリウムが
いつまでも体内、腸の中に残っている場合に腸閉塞が起きてしまう可能性があります。
バリウム検査後に、何度も下痢が
生じるため、車の運転や電車に乗るのも
いつ便意がもよおすか、不安が生じます。
貴方が仕事でクライアントと会議中に、
何度もトイレへ向かうために中座したら、
"こいつはやる気があるのか?"
と、要らぬ疑念さえ持たれ、貴方の仕事の
評価さえ危うくなります。
バリウム検査で一度異常陰影が指摘された場合、結局胃カメラを二次検査として受けることを指示されます。
胃カメラならば約5-6分で観察は終了、胃バリウム検査では発見しにくい1cm未満の早期癌、前がん病変(バレット食道など)さえその表面形態、色調さえ判断可能になるのです。より精密検査が必要ならば、即時に胃の粘膜からサンプルを採取する
"生検"行為を行います。
緊急時には、観察→診断→治療(例、出血性胃潰瘍における、癌鑑別生検、止血クリッピング操作治療)を一気に行えるのです。検査直後から仕事を含めた日常生活に
戻れます。
こうした理由から、
特に消化器部門領域で働くプロである
医師、ナースのほとんどがバリウムではなく"胃カメラ" 上部消化管内視鏡検査を
受けているのですね。^_^
最近では、自治体の胃癌健診では、
内視鏡検査が導入され、バリウム、内視鏡いずれかを推奨してくれています。
懸命な貴方ならば、バリウム、内視鏡検査
、どちらを受けるべきか、
もうお分かりでしょう。
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